バラの育て方
植え付け方法
新苗
植え付け時期:4月~6月
新苗とは、秋から冬に接木し、鉢上げした若い苗木の事を呼びます。一般に新苗は春に出回ります。これとは別に大苗は新苗をもう一年、以上生育させたものです。
地植え
用意するもの
- 完熟堆肥 5~10L
- 骨粉 200g
- 油かす 200g
- 化成肥料 100g(N:P:K=10:10:10)
※分量はあくまで目安です。バラ用に配合された肥料を使用すると便利です。
手順
- 直径40㎝、深さ60㎝の穴を掘り、穴底に完熟堆肥、骨粉、油かすを入れます。
- 掘り上げた土を少し穴の中へ戻し、耕すように肥料と土をよく混ぜます。
- 残りの土を肥料と混ぜた部分に根鉢が直接当らない程度に穴の中へ戻し、苗を置きながら接木部分が地表から少し出る高さに調節します。
- 苗をポットから出し、根土を崩さないように穴の中心に置きます。
- 土を戻し苗がグラグラと動かないように固定します。また、完全に穴を埋めるのではなく、水鉢のように水が溜まるスペース(ウォータースペース)を確保します。
- 風などで倒れないよう支柱を立てヒモで優しく固定します。
- たっぷりと水を与えます。
ポイント
- 水やりは土が乾いたらたっぷりと与えてください。
- 株を早く大きく育てるために8月末まで蕾を摘みます。
※どうしても花を見たい際は、開花後、花を見たらすぐ摘み取りましょう。
鉢植え
用意するもの
- 鉢 (購入ポットより一回り以上大きな鉢 6~8号サイズがお勧め)
- バラの培養土
- 軽石
手順
- 鉢底に軽石を敷きます。
- 土を入れ、苗を置いたときに接木部分が鉢の高さ4/5程度の位置になるように調整します。
- 苗をポットから出し、根土を崩さないように鉢の中心に置きます。
- 接木部分が地表から少し出るように土を鉢に入れていきます。この時、土を鉢いっぱいに入れるのではなく、水が溜まるようウォータースペースを確保します。
- 風などで倒れないように支柱を立てます。
- 水はたっぷりと鉢底から水が流れるまで与えます。
ポイント
- 水やりは土が乾いたらたっぷりと与えてください。
- 株を早く大きく育てるために8月末まで蕾を摘みます。
大苗
地植え
用意するもの
- 完熟堆肥 5~10L
- 骨粉 200g
- 油かす 200g
- 化成肥料 200g(N:P:K=10:10:10)
※分量はあくまで目安です。バラ用に配合された肥料を使用すると便利です。
手順
- 直径40㎝、深さ60㎝の穴を掘り、穴底に上記の肥料を入れます。
- 掘り上げた土を少し穴の中へ戻し、耕すように肥料と土をよく混ぜます。
- 根が直接肥料に触れないように残りの土を穴の中へ少し戻し、苗を置きながら接木部分が地表から少し出る高さに調節します。
- 苗をポットから出し、根土を崩さないように穴の中心に置きます。
-
土を戻し苗がグラグラと動かないように固定します。また、完全に穴を埋めるのではなく、水鉢のように水が溜まるスペース(ウォータースペース)を確保します。
- たっぷりと水を与えます。
- 風などで細根が切れてしまわぬよう支柱を立て、ヒモで優しく固定します。
ポイント
- 水やりは土が乾いたらたっぷりと与えてください。
- 裸苗は根を水に1時間程度浸してください。
- 根が直接肥料に触れないように土を戻す際は気を付けてください。
- 水を与えていくと土が根の間に入っていき、地表は陥没したようになります。その都度上から土を被せてください。
鉢植え
用意するもの
手順
- 鉢底に軽石を敷きます。
- 土を入れ、苗を置いたときに接木部分が鉢の高さ4/5程度の位置になるように調整します。
- 苗をポットから出し、根土を崩さないように鉢の中心に置きます。
- 接木部分が地表から少し出るように土を鉢に入れていきます。この時、土を鉢いっぱいに入れるのではなく、水が溜まるようウォータースペースを確保します。
- 風などで倒れないように支柱を立てます。
- 水はたっぷりと鉢底から水が流れるまで与えます。
ポイント
- 水やりは土が乾いたら鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えてください。
- 水を与えていくと土が根の間に入っていき、地表は陥没したようになります。その都度上から土を被せてください。
剪定と追肥
バラの適した時期にきれいな花を咲かせるために必要な作業です。剪定と追肥は同じ時期に行います。
夏剪定
時期
9月上旬
剪定のやり方
- 全体の3分の1を切ります。
- 外側を向いている花芽の上で切ります。
※横張に成長する品種は切る枝の位置によっては内側を向いている花芽の上で切ることもあります。
- 全ての枝にハサミを入れてください。
- 病害虫で弱った株は、咲き終わった花がらを切る程度にします。
※つるバラは夏には剪定しません。
※今年植えたばかりの新苗は、ソフトピンチ(枝先を摘み取ること。ピンチ=つまむ)または、枝先を少し切る程度にします。
追肥
寒肥をしっかり施していれば、入れなくてもよい。
地植えの場合
- 骨粉 100g
- 油かす 100g
- 化成肥料 100g(N:P:K=10:10:10)
上記の肥料を混ぜて株の周りに円を描くように与えます。
鉢植えの場合
骨粉・油かすを同じ分量で混ぜたもの、もしくは玉状の緩行性の化成肥料を鉢の縁にスプーン1杯程度を3か所に置きます。
※骨粉と油かすが配合されている肥料を使うと便利です。
※固形の油粕は、灌水時に流れ出てしまわないので粉末の物より便利です。
冬剪定
時期
2月上旬
剪定のやり方
- 株が成木の場合、全体の半分から3分の1程度の高さになるように切ります。
- 外側を向いている花芽の上で切ります。
- 全ての枝にハサミを入れてください。
- 枯れ枝、細い枝、内側を向き込みあっている枝は元から切ります。
※理想の大きさまで育っている株の場合です。この限りだけではありません。仕立てたい位置で切る位置を変えます。本来の大きさまで達していなかったり、貧弱な株は枝先を整える程度、古枝などは切りすぎると芽吹かず枯れてしまうことがあるため若い枝で整えます。
寒肥
- 堆肥 5~10L
- 骨粉 200g
- 油かす 200g
- 化成肥料 100g(N:P:K=10:10:10)
手順
- 株元から30cm程離れた位置に、1から3ヶ所程の直径、深さが30㎝の穴を掘り、穴底に堆肥、骨粉、油かすを入れます。
- 掘り上げた土を少し穴の中へ戻し、耕すように肥料と土をよく混ぜます。
- 残りの土を穴に戻し入れます。
※寒肥は鉢植えのバラには施しません。
つるバラの誘引
時期
12月(時期が遅くなると芽が大きくなり、誘引作業の際に傷つけてしまいます)
誘引のやり方
- 残っている葉を全て取り除きます(病害虫が越冬するため)
- 誘引してある全ての枝を外します。
- 細い枝や枯れ枝は元から切ります。
- 2~3年目の枝は側芽を10㎝ほど残して切ります。
- 枝を水平~斜め上向きに誘引します。また、全体のバランスを見ながら先端を20~30㎝切ります。
※つるバラは上に向かって伸びた場合、伸びた先端しか花を咲かせない品種もあり、花を多く咲かせるためには、できるだけ枝を水平から斜め上向きに倒して誘引します。